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第44回「TSとTGを支える人々の会催し
上映とシンポジウム(1998年9月26日)
試写「 ぼくのバラ色の人生 」(ベルギー・フランス・イギリス合作)
公開シンポジウム「性同一性障害 男か女かで悩む子供たち」

☆  第44回「TSとTGを支える人々の会」催し 上映とシンポジウム  ☆ ☆  試写「 ぼくのバラ色の人生 」(ベルギー・フランス・イギリス合作) ☆ ☆    公開シンポジウム「性同一性障害 男か女かで悩む子供たち」   ☆  映画『ぼくのバラ色の人生』(原題 "ma vie en rose")には、“ぼくの夢はただ ひとつ。「女の子になりたい...。」”という少年と家族や学校、地域社会との葛藤 が描かれています。その自分探しに苦悩する主人公の姿は、数々の映画祭で絶賛さ れ、世界各国の観客に深い感動を与えました。とりわけ「なぜ女性(男性)の体で 生まれなかったのだろう」と空しい願いを抱きながら眠れない夜を過ごした性同一 性障害の当事者の強い共感を誘うことでしょう。  性同一性障害という言葉すら知らず、自分の違和感を周囲に伝えることもままな らない幼少期や思春期のTS(トランスセクシュアル)、TG(トランスジェンダー) たちは厳しい状況に置かれています。男女の区別を当たり前としている現在の学校 制度、いじめ、そこから生まれる登校拒否… 今回は、11月にロードショー公開さ れるこの映画の試写に併せて、性同一性障害の子供たちの状況について考えるシン ポジウムを開催します。 <第一部> 12:00〜13:30  映画「ぼくのバラ色の人生」上映  ■協力  GAGA(株)ギャガ・コミュニケーションズ <第二部> 13:45〜16:30  シンポジウム「性同一性障害 男か女かで悩む子供たち」  ■話し手 阿部輝夫さん、 伊藤悟さん、       虎井まさ衛さん ほか 当事者・家族・パートナーの方々へ ...   今回の催しは、マスコミの取材を含む一般公開の催しです。参加者のプライバ  シーについては会としてできる限りの配慮を致しますが、皆様におきましても各  自一層のご注意をされた上でご来場ください。 【日時】1998年9月26日(土)正午12時00分〜午後4時30分(開場午前11時30分) 【主催】TSとTGを支える人々の会 【協力】 (株) ギャガ・コミュニケーションズ, FTM日本 【会場】東京ウィメンズプラザ ホール(定員220名)         東京都渋谷区神宮前5-53-67 地下鉄表参道駅 B2出口 徒歩7分         tel. 03-5467-1711(場所の問い合わせ以外はしないで下さい) 【参加費】1800円(カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】  〒123-0845 東京都足立区足立西郵便局留 FTM日本気付「TSとTGを支える人々の会」 「TSとTGを支える人々の会」(Trans-Net Japan) とは   埼玉医科大学倫理委員会の答申発表をきっかけに、日本国内に性同一性障害者  のための支援・自助グループがないのはおかしいという思いから発足しました。  1996年の8月から、学習会や体験交流会、家族会などを、当事者やその家族、パー  トナー、支援者を対象に行なってきました。普段の活動は、プライバシーへの配  慮から参加者を当事者やその家族、パートナー、支援者(医療関係者、カウンセ  ラーなど)に限定して行ない、その参加者は98年8月までに約400名(公開時を除  く)にのぼっています。  今回の催しは、(株)ギャガ・コミュニケーションズ殿のご好意で実現したもの で、試写については無料でご提供頂いています。参加費の内訳にはシンポジウム実 施費用、会場費および映写機材の貸出費の実費などが含まれています。機材費用を 含むため、通常のシンポジウムよりやや高い参加費となっていますが、何卒ご了承 ください。 ○取材を希望するマスコミ関係者の方は必ず事前の申し込みをお願い致します(事  前のご連絡のない場合、取材をお断りする可能性があります)。また、客席やロ  ビー、会場周辺などでの参加者に対する取材、撮影等はご遠慮ください。 ○一般の方は予約の必要はありません。 ○取材申し込みをされた方以外は、会場へのカメラ、ビデオカメラ、テープレコー  ダーの持込みは禁止とさせて頂きます。 ○他人に迷惑をかけるような言動をする方には、退場をお願いする場合があります。 ○映画上映開始後の入場はほかの参加者の観賞を妨げます。できるだけお早めにご  来場ください。正午から夕方までのプログラムとなりますので、昼食を済ませて  お集まりください。 〈講演者・パネリスト紹介〉(五十音順) ※講演者・パネリストは当日の都合により変更される場合があります。 ◆阿部輝夫(あべ・てるお)さん   1944年宮城県生まれ。順天堂大学医学部卒業。医学博士。1984年より順天堂大  学医学部助教授。1996年あべメンタルクリニックを開設。埼玉医科大学ジェンダー  クリニック委員会のメンバーでもある。著書は『セックスレス・カウンセリング』 (小学館)、『図解セックス・セラピー・マニュアル』(星和書店)、『インポテ  ンス』(同朋社)、『今日の心身症治療』(金剛出版)、『躁うつ病の精神病理』 (弘文堂)など多数。 ◆伊藤悟(いとう・さとる)さん   1953年、千葉県に生まれる。東京大学教育学部卒業。千葉県内の私立高校に非  常勤講師として就職するが、そこで生徒たちが中学時代に教師から受けた人権侵  害のあまりのひどさに憤り、『先生! ビンタはむかつくぜ』(三一書房)で告発。  反響を巻き起こすが、このことが原因で高校をクビになる。以降、学歴主義には  まって他律的に受験勉強ばかりしていた中・高校時代への悔恨もあいまって、教  育問題のライターとして、生徒の立場に立った文を今も書き続ける。現在は、東  京都立大学講師・千葉大学講師・ひょっこりひょうたん島ファンクラブ会長・音  楽評論家など、作家以外にも多才な顔をもつ。93年9月に『男ふたり暮らし』(太  郎次郎社)で自ら同性愛者であることを公言。それをきっかけにパートナーのや  なせりゅうたとともに設立した「すこたん企画」をベースにさまざまな活動を展  開している。『先生の耳はロバの耳』(時事通信社)、『思春期を奪われる子供  たち』(パートナーの簗瀬竜太との共著,あゆみ出版)、『同性愛の基礎知識』 (あゆみ出版)、『同性愛者として生きる すこたん企画奮戦記』(明石書店)、 『自分らしく生きる 同性愛とフェミニズム』(落合恵子氏との対談,かもがわ出版)  ほか著書多数。 ◆虎井まさ衛(とらい・まさえ)さん   FtMTS(female to male transsexual)。1963年、東京生まれ。法政大学文学部卒  業後、渡米し、性別再判定手術を受ける。著書に『女から男になったワタシ』 (青弓社)、『かいげん』(パブリシヤユニコン)、『キアヌ・リーヴス!』(青  弓社)、共著に『ある性転換者の記録』(青弓社)がある。「FTM日本」「ASIAN  TS CLUB」主宰。「TSとTGを支える人々の会」運営委員。 ◆ほか   TS(トランスセクシュアル)、TG(トランスジェンダー)の当事者の方々など 〈司会〉 ◆野宮亜紀(のみや・あき)さん   MtFTG(male to female transgender)。早稲田大学心理学科卒業。コンサルティ  ング業。「TSとTGを支える人々の会」運営委員。 性同一性障害とは   身体(からだ)の性別(sex)とこころの性(gender)との間に食い違いが生じ、  それゆえに何らかの“障害”を感じている状態。日本精神神経学会の『性同一性  障害に関する答申と提言』では「生物学的には完全に正常であり、しかも自分の  肉体がどちらの性に所属しているかをはっきり認知していながら、その反面で、  人格的には自分が別の性に属していると確信している状態」と表現している。精  神医学における疾患単位名。  …「性同一性障害、トランスセクシュアル、トランスジェンダーに関する用語集」              (文責:野宮アキ, 東優子 協力:優形愛)より


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