告知
第45回「TSとTGを支える人々の会」催し(1998年10月17日)
「トランスジェンダーとパフォーマンス」(非公開)
★ 第45回「TSとTGを支える人々の会」催し/非公開 ★
★ トランスジェンダーとパフォーマンス ★
★ 話し手 :石井達朗さん ★
★ パフォマー:エルナ・フェルガ〜モさん、KAZZ・ヤスダさん★
現代の実社会では二分化されている男と女ですが、アートの世界に目をやると、
伝統的な民族舞踏や音楽などの中で、ジェンダーを超える様々な表現が行なわれて
いて驚かされます。それについて、ご専門の慶応義塾大学教授の石井達朗さんに、
ビデオ上映とお話をしていただきます。
ここ数年「性同一性障害」に関する報道が増えていますが、「書かれる」「描か
れる」受け身の立場におさまらず、当事者自身が自らの表現を豊かにしていくこと
にもっと目を向けていきませんか。
今回はエルナ・フェルガ〜モさんとKAZZ・ヤスダさんが特別出演して下さいます。
〈話し手紹介〉
◆石井達朗(いしい・たつろう)さん
州立ハワイ大学東アジア言語学部講師、私立ニューヨーク大学大学院演劇科フル
ブライト研究員、同大学パフォーマンス研究科の American Council of Learned
Societies による訪問研究員を経て、現在は慶応義塾大学教授。関心領域は、アジ
アの呪術芸能、現代の舞踏やパフォーマンス、サーカス、セクシュアリティと身体
論。著書に『ふり人間ーー演劇の境界』(小学館)、『異装のセクシャアリティ』
『サーカスのフィルモロジー』(ともに新宿書房)、『アウラを放つ闇』(PAR
CO出版)、 『サーカスを一本指で支えた男』(文遊社)、『男装論』『アジア、
旅と身体のコスモス』(青弓社)、共著に『天人戯楽』(青弓社)など多数。
「ビデオを上映しながら、ダンスやロック音楽、パフォーマンスなどで、トランス
ジェンダーを中心に、ジェンダーがどのようにクリエイティブに表現されてきたか
をお話したいと思います。例えば、南インドのシャーマニズムの儀礼の中では、人
間の男性が女神にダイナミックに変貌します。現代舞踊では、1960年代のカニ
ング・ハムの脱ジェンダー、中性化が、その後の舞踏表現に大きな影響を与えてい
ます。このように、ジェンダーの多様性がいかにアーティストの想像力を触発し、
ポジティブな身体性を獲得していったかをお伝えします」
〈パフォマー紹介〉
◆エルナ・フェラガーモさん
1996年ごろより、ボサノヴァ歌謡ショーを中心に、都内各クラブで来日公演
を始める。ムード音楽研究、およびDJとしてカジュアルなTV、TSが遊べるク
ラブ“TV LOUNGE”を主催。先日、発売された神蔵美子さんの写真集『た
まゆら』では、TVコーディネーターとして活動。現在、CDレコーディング準備
中。
「当日は、オリジナルとカバーをおり混ぜた、ボサノヴァ歌謡ショーを披露します!」
◆KAZZ・ヤスダさん
セクシャルマイノリティ一般の立場からTSとTGを支援。小規模人材教育機関主催。
自らもいろいろなタイプの性欲のねじれを持つことから、あらゆるセクシャルマ
イノリティの心境や事情に興味をもち、SM、フェティシズム、レズビアンなど、
様々な世界の中に多くの友人を持つ。
「新曲も含め、トランスジェンダーをテーマにしたオリジナル曲をご披露します」
【日時】1998年10月17日(土)開場1:10〜4:40
【主催】「TSとTGを支える人々の会」
【協力】「FTM日本」
【会場】東京都中央区某所
【参加費】1000円(カンパ歓迎!)
【問合わせ・連絡先】
〒123−0845 東京都足立区足立西郵便局留 FTM日本気付 「TSと
TGを支える人々の会」
【参加資格】
TS/TG/TV当事者の方。またはその家族、パートナー、支援者の方々。
◆当日のお手伝いをして下さる方を募集しています。
◆知人から教えてもらった方は、紹介者の名前を告げて下さい。またパソコン通信
で知って申し込んだ方は、受付け番号を告げて下さい。(参加者のプライバシー
を守るためです。ご協力ください)
◆マスコミ関係者の参加、及び取材はお断わりします。写真&ビデオ撮影・録音厳
禁。
◆遠方在住の方や、非公開でも出席できない方のために、本格的に報告集づくりの
プロジェクトを始めます。集会のテープ起こしとイラストのボランティアを募集
中です。パソコンまたはMS−DOS対応のワープロ、カセットテープレコーダー
をお持ちの方で、比較的、時間に余裕のある方、ご協力をよろしくお願いします!
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