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「TSとTGを支える人々の会催し(1999年2月13日)
「長年、性同一性障害の精神療法にたずさわって」(非公開)


     第54回「TSとTGを支える人々の会」(TNJ) 催し・講演会             「長年、性同一性障害の精神療法にたずさわって」    話し手:及川卓さん 司会:東優子さん                    日本で、20年近く先駆的に「ジェンダー障害」への精神療法を積み重ねてきた、 臨床心理士・精神分析家の及川卓さんに、ご講演をいただきます。及川さんのクラ イアントからも、皆さんに実情を知ってもらいたいということで、リクエストが寄 せられていました。  「クライアントの方々には、性別再指定(性転換)手術が適応だという診断が簡 単に下されると思っている人が、意外に多いのに驚きます。そんなに簡単なもので はなく、一連の精神療法的なプロセスが、要求されます。米国で手術を断られたケ ース、また借金や仕事をクビになったりというような経済的・社会的な困難をかか えているケース、うつ状態におちこんで精神医学的な問題で行き詰まっているケー ス等々、性転換をめぐっての多様な問題を、具体例を通して考えたいと思います。 さらに、手術療法を適応とする基準は何か、どのような精神療法のプロセスを経る ことで、こうした問題をクリアーして、性転換手術にスムーズにたどりつけるもの なのか、皆さんと考えていきましょう」(及川さん談)  貴重な機会ですので、ふるって、ご参加ください。 ◆話し手&司会紹介◆ ★及川卓(おいかわ・たく)さん……1982年、駒沢大学大学院博士課程(心理学)修 了。精神分析学・臨床心理学専攻。1975〜83年、慶応大学医学部精神神経科で精神 分析臨床の教育を受けた後に、80〜82年、フランス、米国に留学し、ジェンダーと セクシュアリティーの障害の治療と研究を研修。群馬大学、横浜国立大学講師を経 て、現在、及川心理臨床研究室を主宰する。90〜93年、ジェンダー障害の国際的研 究誌、『Archives of Sexual Behavior』編集委員をつとめる。共著に『現代精神医 学体系』(中山書店)、『家族精神医学』(弘文堂)、『青年の精神療法』(金剛 出版)、『分裂病の精神病理』(東京大学出版会)など多数。『クィア・スタディ ーズ'97』(七つ森書館)には、ゲイ・ライターの伏見憲明さんによるインタビュー 「精神分析の視点から考える日本の同性愛」が収録されている。 ★東優子(ひがし・ゆうこ)さん……1990年早稲田大学卒。93年お茶の水女子大学 大学院(心理学専攻)を修了後、セクソロジーを学びたいと思い、渡米。ミルトン ・ダイアモンド博士が主宰するPacific Center for Sex and Societyに所属。1996 年ハワイ大学大学 院ソーシャルワーク学部修了。現在、お茶の水女子大学大学院 博士課程で人間発達学を専攻。98年3月より「TSとTGを支える人々の会」オブザー バー、同年12月より運営委員メンバー。 【日時】1999年2月13日(土)開場/午後6:00 開演/午後6:30 〜 9:30 【主催】「TSとTGを支える人々の会」  【協力】「FTM日本」 【会場】都内某所 【参加費】1000円(カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】 〒123-0845 東京都足立区足立西郵便局留 FTM日本気付「TSとTGを支える人々の会」 【参加資格】 TS/TG/TV当事者の方。またはその家族、パートナー、支援者の方々。 ◆当日のお手伝いをして下さる方を募集しています。 ◆参加者の方は、当日、チラシ(コピー不可)を持参して、受付けに提示して下さ い。知人から教えてもらった方は、紹介者の名前を告げて下さい。またパソコン通 信で知って申し込んだ方は、受付け番号を告げて下さい。(参加者のプライバシー を守るためです。ご協力ください) ◆マスコミ関係者の参加、及び取材はお断わりします。写真&ビデオ撮影・録音厳 禁。 ◆遠方在住の方や、非公開でも出席できない方のために、報告集づくりのプロジェ クトをしています。集会のテープ起こしのボランティアを募集中です。パソコンま たはMS-DOS対応のワープロ、カセットテープレコーダーをお持ちの方で、比較的、 時間に余裕のある方、ご協力をよろしくお願いします! 作業には、慣れない場合、 1時間の講演に5〜10時間かかります。また、原則として、テープ起こし希望の催し に、参加した方に限定させていただきます。


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