告知

「TSとTGを支える人々の会催し(1999年9月15日)
ハウ・ツー 戸籍の性別訂正の申し立て (非公開


 第68回「TSとTGを支える人々の会」催し・講演会/非公開     「ハウ・ツー 戸籍の性別訂正の申し立て」  話し手:長瀬幸雄さん、塚田攻さん、ローズマリーさん他
 性同一性障害者の戸籍の性別訂正(続柄変更)が認められた判例は、これまでに数例
あると言われています。
しかし、法律関係で権威ある専門誌「家裁月報」や「判例タイムズ」などには記載がな
く、その実態は明らかではありません。各家庭裁判所は、それぞれ独立しており、ほか
の家裁でどのような審判が下されているか、情報交換はほとんど行なわれていません。
 一方、過去に判例が積み重ねられてこなかった背景には、どうやら、これまで申し立
てをした当事者がわずかしかいない上、弁護士や家裁の調査官のアドバイスで、取り下
げてきたことが一因のようです。
 そこで、今回は、これまで当事者の間でもほとんど知られておらず、とても必要とさ
れている情報、性別訂正の申し立て方法について−−どのような手続きを踏めばよいの
か、それにかかる費用はどのぐらいかなど、具体的なレクチャーを中心にお話いただき
ます。弁護士に代理人を依頼する、専門医による鑑定書を付けるなど、難関を突破する
ためにどのような準備をするとより有利と考えられるかを、詳しくご紹介します。
 国内のいわゆるヤミ医療で性別再指定手術を受けた人も、あきらめないで!法曹界は
保守的なものですから、
多少不利になることは考えられますが、申し立てをすることはできますし、認められる
可能性もあります。
 準備はちょっと大変ですが、代理人に依頼しないで独力で申し立てをする方法もあり
ます。

※ただし、ここで話された方法で申し立てをしても認められるか否かは未知数ですので
、ご了承ください。今後、仮に承認の判例が出ても、TS法が施行されたり、戸籍法が
改正されたというわけではありませんから、ケース・バイ・ケースということになりま
す。申し立てが相次いで行なわれれば、社会的なインパクトを与えることになるでしょ
う。                     

◆話し手紹介◆

★長瀬幸雄(ながせ・ゆきお)さん
 1948年、神奈川県生まれ。70年、司法試験に合格。71年、東京大学法学部中
退。73年より弁護士として活躍。主に一般の民事事件を担当。性同一性障害と法律問
題にも関わっている。

★塚田攻(つかだ・おさむ)さん
 1978年慶應義塾大学医学部卒。浦和保養院常勤医として在職中、故高橋進委員長
に精神療法ならびに性に関する疾患の診断治療についての指導を受ける。90年、戸籍
の性別変更許可申請のための精神鑑定を行う。
日本精神神経学会「性同一性障害に関する特別委員会」委員。亀田総合病院精神神経科
部長。

★ローズマリーさん
 MtFTS。元コンピュータ・プログラマ。治療歴は長く、10年以上前から精神療
法とホルモン療法を開始し、1997年1月オーストラリアでSRSを受けたが、その
前から悪化していた、不安神経症(または、抑うつ神経症)のため、1995年8月か
ら府中市の慢性精神疾患専門病院に通院。併せて、同院附属のデイケア・センターに通
所を認められ、現在に至る。オーストラリアの医師たちや現在の主治医は私をプライマ
リーに属するGIDもしくはGDと診断しており、抑うつ症では、2級の精神障害者手
帳を持っている。
 98年9月に独力で、診断書を付けて申し立てを行った。8月に残念ながら却下され
たが、高裁に即時抗告している。

【日時】1999年9月15日(水)敬老の日 午後6:10〜9:30
【主催】「TSとTGを支える人々の会」 
【協力】「FTM日本」
【会場】都内の公共施設
【参加費】1000円(カンパ歓迎!)
【問合わせ・連絡先】

  〒156−0044 東京都世田谷区赤堤二郵便局留 
 「TSとTGを支える人々の会」
※住所には、必ず「赤堤ニ郵便局」と漢数字の「二」を入れて下さい。

【参加資格】TS/TG/TV当事者の方。またはその家族、パートナー、支援者の方々

◆当日のお手伝いをして下さる方を募集しています。
◆参加を希望される方は、電話で事前に申し込み、受付け番号をもらって下さい。(参
加者のプライバシーを守るためです。ご協力ください)
◆マスコミ関係者の参加、及び取材はお断わりします。写真&ビデオ撮影・録音厳禁。
◆遠方在住の方や、非公開でも出席できない方のために、本格的に報告集づくりのプロ
ジェクトをしています。

集会のテープ起こしとイラストのボランティアを募集中です。パソコンまたはMS−D
OS対応のワープロ、カセットテープレコーダーをお持ちの方で、比較的、時間に余裕
のある方、ご協力をよろしくお願いします!作業には、慣れない場合、1時間の講演に
5〜10時間かかります。また、原則として、テープ起こし希望の催しに参加された方
に限定させていただきます。



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