告知第80回「TSとTGを支える人々の会」(TNJ)催し・講演会/非公開
「トランスジェンダーのボイストレーニング − その仕組みと具体事例」(仮題)
話し手:城本 修さん(広島県立保健福祉大学教授 医学博士 言語聴覚士)
*開始時刻に誤りがありました。お詫びして訂正します
音声訓練/ボイストレーニングは、声の低いMTFのTS、TGや、ホルモン療法未経験もし くは声が低くならなかったホルモン療法経験済みのFTMにとって関心の高い話題ですが、 方法は理解しても今一つできそうな気がしなかったり、どうやれば良いのかさっぱり分 からなかったりするのも現状です。今回は、アメリカにおけるTS、TGの音声訓練の現場 もご覧になっている城本修さんに、言語聴覚士の立場からご講演いただきます。貴重な 機会ですので、ぜひ、ふるってご参加ください。 ◆話し手紹介◆ ★城本 修(しろもと・おさむ)さん 学歴及び職歴 1985年 東京学芸大学 教育学部 特殊教育教員養成過程聾教育専攻 卒業 1987年 東京学芸大学 大学院 教育学研究科障害児教育専攻 修士課程修了 1987年 福岡県 久留米大学 医学部付属病院 リハビリテーション部言語治療士 1987年 久留米大学医学部 耳鼻咽喉科学講座研究生 1996年 広島県立保健福祉短期大学 言語聴覚療法学科 講師 1998年 久留米大学医学部 医学博士 2000年 広島県立保健福祉大学 コミュニケーション障害学科 教授 最初の就職先で、初めて音声障害と関わりを持つようになりました。 それまでは、子どもの言語発達や脳卒中の後遺症である失語症を勉強していました。 その頃、日本では,言語聴覚士が音声障害に関わることはほとんどなく,教科書もな く、毎日、耳鼻科の外来で、門前の小僧さながらの毎日でした。 今でこそ、学生に講義をしていますが,そのころはのどがどこにあって、どういう仕 組みで声が出るのかさえ、わからない日々でした。 それから10年たち、ようやく音声のことがわかり始めたかなというときに、広島に異 動することになりました。広島に異動してから、2年たったころに、初めて、トランス ジェンダーの方とお会いしました。 最初、お会いしたときは、何をどうすればよいのか正直言ってわかりませんでしたし、 英語の教科書の記述も少なく、具体的な方法について述べてあるものはなく、途方に暮 れました。それでも、熱心に遠路はるばる通っていただき、逆に勉強させていただくこ とが多かったです。 その後、昨年から幸運にも、アメリカに留学し、音声障害の研究をさせていただくこ ととなり現在に至っています。アメリカに着いた翌々日に、大学病院の外来でアメリカ のトランスジェンダーの方の音声訓練を見学する機会が訪れ、不思議な縁を感じていま す。 少しずつですが、最近になってアメリカでもトランスジェンダーの方の音声訓練やそ の結果についてすこしづつ学会等で発表されるようになりました。 今回の講演では、アメリカでトランスジェンダーの声の訓練用として市販されている メラニーのトレーニングテープ(※)を見ながら、言語聴覚士の立場から問題点やその メカニズムについてご説明できればと思っております。また、こちらでのトレーニング の実際や最近の研究についてもご説明したいと思います。 ※メラニーのインターネットホームページでは、MtFが女性の声を発声するための方法論、 トレーニングテープなどが紹介されています。 (→Transgender Support Site http://heartcorps.com/journeys/ ) 【日時】2000年4月15日(土) 午後6時10分〜午後8時45分 【主催】「TSとTGを支える人々の会」 【協力】「FTM日本」 【会場】都内の公共施設 【参加費】1000円(カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】 〒156−0044 東京都世田谷区赤堤二郵便局留「TSとTGを支える人々の会」 ※住所には、必ず「赤堤ニ郵便局」と漢数字の「二」を入れて下さい。 Eメールアドレス:tstg@geocities.com 【参加資格】 TS/TG/TV当事者の方。またはその家族、パートナー、支援者の方々。 ※催しの後、近くの店で親睦をかねたささやかな二次会をします。参加ご希望の方は 閉会後、お残りください。会場にご案内します。 ◆当日のお手伝いをして下さる方を募集しています。 ◆参加を希望される方は、電話で事前に申し込み、受け付け番号をもらって、会場 を教わってください。(参加者のプライバシーを守るためです。ご協力ください) ◆マスコミ関係者の参加、及び取材はお断わりします。写真&ビデオ撮影・録音厳禁。 ◆当日他人に迷惑をかけるような言動をする方には退場をお願いする場合があります。