告知第82回「TSとTGを支える人々の会」催し・講演会/非公開
「性同一性障害のための適切なホルモン療法とは
−−副作用を抑え、健康に長生きするには」話し手:石原理さん(婦人科医)、内島豊さん(泌尿器科医)ほか
先日、性同一性障害の治療に関して、婦人科領域で画期的な出来事がありました。 4月2日、日本産科婦人科学会(第52回 徳島)で、初めて性同一性障害が正面 切って取り上げられたのです。特別講演という枠で、埼玉医科大学総合医療センタ ー産婦人科・木下勝之教授が、産婦人科医数千人に対して講演されました。木下教 授はその中で今後の課題として「産婦人科医を中心に、関連各科医師による医療チ ーム(ジェンダークリニック)をつくり、全国各地で医療環境の充実を計る」「産 科婦人科学会での、GIDの疾病概念の確立と保険診療の認可」(講演抄録より) などを提言されています。 これまで、ホルモン療法を希望する当事者が、婦人科の扉をたたいて、門前払い されたり、たらい回しにされることも少なくありませんでしたが、これから状況は 徐々に変わっていくことでしょう。 今回は、副作用を心配する当事者の方々からとてもリクエストの多い「適切なホ ルモン療法とは」をテーマに、当会ではすでにおなじみの、ジェンダークリニック 委員のメンバーである婦人科医と泌尿器科医の方々にご講演いただきます。 また、注射による投与を受ける場合には、10日〜2週間に1回ぐらいの割合で 受診する必要があり、当事者にとって地元の医療機関の開拓が急務です。そこで、 これまでGIDのホルモン療法をされたことのない婦人科医や泌尿器科医の方々に お願いする場合に、お伝えすべきことについてもアドバイスいただきます。 ◆話し手紹介◆ ★内島豊さん(うちじま・ゆたか)さん……1973年、東京医科歯科大学医学部 卒業。埼玉医科大学泌尿器科講師、同大学総合医療センター泌尿器科講師、助教授 を経て、1995年、赤心堂病院泌尿器科部長。同時に埼玉医科大学総合医療セン ター非常勤講師を兼務。泌尿器科指導医、専門医。埼玉医科大学ジェンダークリニ ック委員会メンバー。埼玉泌尿器医会STD研究会の運営委員。 共著に『副腎・性腺疾患の臨床』(東海大学出版)、『前立腺と睾丸』(医学書 院)などがある。 専門分野/アンドロロジー(※)で、特に男子不妊症およびインポテンス。 所属学会/日本泌尿器科学会評議員、日本アンドロロジー学会評議員、日本不妊 学会評議員、日本癌治療学会、日本性感染症学会、日本超音波医学会、日本医療情 報学会、日本外科学会。 ※適当な訳語はないが、強いて日本語にすれば「男性(オス)学」。 ★石原理(いしはら・おさむ)さん……1954年生まれ。80年、群馬大学医学 部卒業。東京大学医学部産婦人科助手、埼玉医科大学総合医療センター産婦人科助 手などを経て、89年〜91年に英国ロンドン大学ハマースミス病院に留学。91 年6月より、埼玉医科大学総合医療センター産婦人科講師をつとめ、現在に至る。 日本産婦人科学会認定医。東京大学医学博士。生殖内分泌学、体外受精による不妊 治療など、最先端医療研究の第一線で活躍するとともに、現在、脚光を浴びている 性および生殖に関わる技術・倫理問題に果敢にチャレンジしている埼玉医科大学医 療チームの中核的メンバーのひとり。埼玉医科大学ジェンダークリニック委員会メ ンバー。 著書に『生殖革命』(筑摩書房)、共著書に『プリンシプル産婦人科学』(メデ ィカルレビュー社)、『NOSとCOX遺伝子から臨床へ』(メディカルレビュー 社)、『産婦人科学書』などがある。 専門分野/産婦人科学、生殖内分泌学、不妊症治療学。 所属学会/日本産婦人科学会、日本内分泌学会、日本不妊学会、日本受精着床学会、 日本更年期医学会、日本生化学会、日本癌治療学会など。 【日時】2000年6月17日(土)18:10〜21:10 【主催】「TSとTGを支える人々の会」 【協力】「FTM日本」 【会場】都内の公共施設 【参加費】1000円(カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】 〒156−0044 東京都世田谷区赤堤二郵便局留 「TSとTGを支える人々の会」 【参加資格】TS/TG/TV当事者の方。またはその家族、パートナー、支援者 の方々。 ◆当日のお手伝いをして下さる方を募集しています。 ◆参加を希望される方は、電話で事前に申し込み、受け付け番号をもらって、会場 を教わってください。(参加者のプライバシーを守るためです。ご協力ください) ◆マスコミ関係者の参加及び取材はお断わりします。写真&ビデオ撮影・録音厳禁。 ★催しの後、近くの店で、親睦をかねたささやかな二次会をします。参加ご希望の 方は、閉会後お残りください。会場にご案内します。[ホーム][活動予定]