告知特別企画「TSとTGを支える人々の会」催し
トランスジェンダーの日 ◇ 記念公開シンポジウム
イチシミン
「トランスジェンダーも一市民」
ともに働き、生きる権利の確立を願って話し手:蔦森樹さん(作家&琉球大学非常勤講師)
KAZZ・ヤスダさん(小規模人材教育機関主催)
YKさん(フォトグラファー)ほか
「いわゆる『障害者』の障害は、社会がつくっている」という考え方があります。多く のトランスジェンダーの当事者が直面している生きがたさも、社会の障壁によって生み 出されている側面があります。 トランスジェンダーに関わる問題のなかでも、特に社会的な側面に光を当てる日にし たいという思いで、昨年、日本記念日協会に登録した4月4日トランスジェンダーの日 が、今年もめぐってきました。 トランスジェンダーの市民権の確立を願って、各界で活躍する当事者の人たちのお話 しをうかがいます。 ★「恋人と暮らす、そしてはたらく沖縄」………………………蔦森樹さん(MtFTG) ★「自分らしく生きる…カミングアウトの難しさとともに」…KAZZ・ヤスダさん ★「写真とわたし」…………………………………………………YKさん(MtFTG)
カミングアウト(coming out)…自分に関するある事柄につて他者に打ち明けること で“coming out of the closet(押し入れの中から外に出る)”という比喩表現に由来 する。 同性愛者が自己の性的指向性を肯定的に捉え、それを公けにする中で人間性の回復を 求めた運動から生まれた言葉であるが、現在では様々な場面で使われるようになってい る。性同一性障害では、すでに希望する性で社会に溶け込んでいる人が過去の経歴を告 白する場合と、出生時の性のまま生活している人が自分の希望を周囲に告白する場合な どがある。 資料集「性同一性障害者も生きやすい社会を!」〈改訂三版〉より
〈話し手紹介〉 ★蔦森樹(つたもり・たつる)さん……1997年下半期の「沖縄タイムス」文化欄コラム 「唐獅子」執筆担当。男と女の生き方をせばめないジェンダーフリーを訴えて、作家活 動と共に全国で講演を続ける。著作に『恋人と暮らす沖縄』(星雲社)、『愛の力』 (東京書籍)、『男でもなく女でもなく』(勁草書房)、『21世紀恋愛読本』(学陽 書房)。共著に『岩波講座現代社会学Vol.11』(上野千鶴子他編・岩波書店)、 編著に『はじめて語るメンズリブ批評』(東京書籍)、翻訳に『ヒジュラ 男でもなく 女でもなく』(青土社)などがある。 琉球大学、立教大学、和光大学非常勤講師 ★KAZZ・ヤスダさん……セクシャルマイノリティ一般の立場からTSとTGを支援。 小規模人材教育機関主催。 ★YKさん……1956年生まれ。大学卒業後、都内の出 版社につとめる。社員カメラマンとして、同社の刊行物の撮影にたずさわる。プライベ ートでは、東京谷中の近辺の夜の風景を撮るのが好き。いままでに「夜中の谷中」とい うタイトルで個展を3回開催している。現在フリー。何でもしますぅ〜、お仕事くださ いー。 日時:2000年4月4日(火)開場18:15 開演18:30〜21:30 主催:TSとTGを支える人々の会 協力:FTM日本 会場:北沢タウンホール 下北沢南口下車、徒歩3分 東京都世田谷区北沢2−8−18 03−5478−8006(場所の問い合わせ以外はしないで下さい) 参加費:1000円(資料代込み/カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】 090−3506−4843(森野/午後10時まで) 〒156−0044 東京都世田谷区赤堤二郵便局留 「TSとTGを支える人々の会」 ※住所には、必ず「赤堤ニ郵便局」と漢数字の「二」を入れて下さい。
「TSとTGを支える人々の会」(Trans-Net Japan)とは 埼玉医科大学倫理委員会の答申発表をきっかけに、日本国内に性同一性障害のための 自助支援グループがないのはおかしいという思いから発足しました。1996年8月か ら、学習会や体験 交流会、家族会などを行なってきました。普段の活動は、プライバ シーへの配慮から参加者やその家族、パートナー、支援者(医療関係者、カウンセラー など)に対象を限定しています。参加者は2000年2月までに計約1250人にのぼ っています。
当事者・家族・パートナーの方々へ 今回の催しは、マスコミの取材を含む一般公開の催しです。参加者のプライバシーにつ いては会としてできる限りの配慮は致しますが、皆様におきましても各自一層のご注意 をされた上でご来場ください。 ○取材を希望するマスコミ関係者の方は必ず事前の申し込みをお願いいたします (事前のご連絡がない場合、取材をお断わりする可能性があります)。また、客席 やロビー、会場 周辺などでの参加者に対する取材、撮影などはご遠慮ください。 ○一般の方の予約は必要ありません。 ○取材申し込みをされた方以外は、会場へのカメラ、ビデオカメラ、テープレコーダ ーの持込みは禁止とさせていただきます。 ○他人に迷惑をかけるような言動をする方には、退場をお願いする場合があります。